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明治製菓 プレゼント・レコード
(1回目)THE TIGERS RECORD SHEET
(2回目)THE TIGERS 天地創造ものがたり
(3回目)THE TIGERS カラーレコード

THE TIGERS 天地創造ものがたり

天地創造ものがたり<1>この世の始まり 天地創造ものがたり<2>アダムとイブ 天地創造ものがたり<3>カインとアベル 天地創造ものがたり<4>ノアの箱舟 天地創造ものがたり<5>バベルの塔

内容は5種類
(英数字は盤に刻まれているマトリクス番号)
A面 B面
<1> サリー「この世の始まり」 A5347 サリーをかこんでザ・タイガース A5348
<2> ジュリー「アダムとイブ」 A5349 ジュリーをかこんでザ・タイガース A5350
<3> タロー「カインとアベル」 A5351 タローをかこんでザ・タイガース A5352
<4> トッポ「ノアの箱舟」 A5353 トッポをかこんでザ・タイガース A5354
<5> ピー「バベルの塔」 A5355 ピーをかこんでザ・タイガース A5356
コマーシャルにタイガースを起用していた明治製菓が1968年春に企画した販売促進キャンペーン「タイガース・デラ・プレゼント」の効果はかなり大きかったに違いなく、明治製菓は同年秋から年末にかけて、同コンセプトの第2弾キャンペーンを打ち出した。
明治チョコレート(デラックス、ハイミルク、ブラック)の包み紙150円分と切手75円を一口として応募すると、全員にもれなく以下の景品の(応募者が指定した)いずれかがもらえるというもの。
1)ザ・タイガース・ポスター(各メンバー1人ずつの5種類と全員のもの)、2)レコードシート『天地創造ものがたり』(各メンバーの5種類)、3)ザ・タイガース・プライベートブック、4)ジュリーのシークレットブック、5)ザ・タイガースのレターセット。
景品発送は10月初旬から行なわれたようだ。 そして当初は同年12月末の締め切りだったが、前回同様、好評とのことで翌1969年1月末まで1か月延期されることになった。
ポスターでは全員違う犬との写真、なぜ犬? ちなみに次のイヌ年は1970年… よく見るとジュリー、トッポ、ピーの写真は、前回の広告とは微妙に違っている 景品の1つのレターセットにも、ジャケットとは違う絵柄のトッポが描いたイラストが使われていた 映画『華やかなる招待』のパンフレット裏表紙に掲載された広告、公開されたのは12月19日だから、今から応募したのではクリスマスに景品は届かないだろうが… 実は、明治製菓は米国の当時の人気グループ「ザ・モンキーズ」の特にリード・ヴォーカリスト、デイビー・ジョーンズに焦点を当てたプレゼント・キャンペーンも同時に実施していた、景品にはデイビーのインタビュー・ソノシートもあった
↑メンバーの加橋かつみによるジャケット・デザインが決定していない時期の広告 ↑そのジャケット・デザインが決まって掲載された広告 ↑カラーで掲載された広告で、さりげないが、締め切りが1か月延期されている ↑ジャケットを大きくレイアウトしてプッシュした、クリスマス時期の広告 ↑1969年になって締め切りが迫った時期の広告
1回目と同様、いわゆるソノシートで、サイズはシングル・レコードと同じ17cmだが、今回は33回転盤、音はモノラル、盤の色はすべて赤。
前回は共通ジャケットだったが、今回は共通デザインとはいえ、それぞれのタイトルがフィーチャーされており、色も異なる。
なお、ジャケットのデザインはメンバーのトッポ(加橋かつみ)が担当したとのことだが、イラストを描いただけなのかもしれない。

内容は旧約聖書史観の「天地創造ものがたり」で、5つのストーリーが一応つながっている。
サリーの「この世の始まり」、ジュリーの「アダムとイブ」、タローの「カインとアベル」、トッポの「ノアの箱舟」、ピーの「バベルの塔」。 効果音も挿入され、オーケストラを基調とする演奏をバックに各メンバーが京都訛り?でマジメに、また時にはコミカルに語っている。

前回とは違ってB面も各シートで異なっており、そのメンバーを中心に近況報告や会話を収録。
共通なのは最後の歌で、サリーの低音がフィーチャーされて「バー、バー、チョコバー」と唄われた後、「光ある世界」のイントロのフレーズを経て「ココナッツ、ココナッツ」と繰り返される(いわば)メドレー曲で、前回のシートに収録された2曲同様、これもまた当時レコード化はされなかった貴重音源(映画 『ハーイ!ロンドン』でも、同曲の断片が流れた)。
「トースト・ココナッツ・バー」の楽譜付きポートレートは、『別冊週刊明星』1968年11月号に掲載 新発売「明治チョコバー トースト・ココナッツ」の広告 石坂浩二をフィーチャーした「明治チョコバー」の広告

タイトル等はジャケットには何も記されていないが、当時の雑誌には楽譜付きで紹介されたことがある(右の写真)。 それによれば、タイトルは「トースト・ココナッツ・バー」で、すぎやまこういち作曲。 なお、詩らしい詩ではないので、特に作詩担当者はいなかったと思われるが、それもすぎやまということになるのかも(なお、後でJASRAC登録をチェックしてみたところ、タイトルと作曲者はこの通りですが、作詩者は登録されていませんでした)。

また当然に編曲もすぎやまによるものだろうが、[明治製菓]の前ページでも触れたように、別の曲のフレーズがシームレスで紛れ込む手法は、すぎやまが後にガロの「学生街の喫茶店」に続くシングル「君の誕生日」の間奏で大胆にも前曲のメロディーを展開したアレンジを連想させる。関連サイト「ガロ・ディスコグラフィー」の該当ページ参照

このソノシート収録音源は、トーク部分も含め、2002年3月21日発売の『レア&モア・コレクションIII 〜ノベルティ・レコード編〜』でCD化された。

ちなみに当時、石坂浩二をフィーチャーして「痛快まるかじり」のキャッチ・コピーで宣伝された明治チョコバーには、黒いパッケージの「ナッツヌガー」と白いパッケージの「パウンドケーキ」があったが、新たにタイガースの「トーストココナッツ」が「痛快ザグザグ」のフレーズと共に赤いパッケージで発売され、全3種類となった(上の写真)。 価格は\40
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