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ジャケット/タイトル
パッケージに関するデータ/コメント
曲の内容に関するデータ/コメント
シングル:素晴しい旅行

A面
素晴しい旅行
B面
散りゆく青春
1970年 7月 1日発売
レーベル:ポリドール(発売:日本グラモフォン)
レコード番号:DP-2078 価格:\400

また、現品は未確認のままですが、レコード会社名が「ポリドール」に変更された再プレスがあると判断されます。
封筒型ジャケットで、裏面には歌詩掲載
素晴しい旅行 [THE FREE TRAVEL] (2分55秒) *表記は「素晴らしい旅行」ではない
作詩=山上路夫/作曲=沢田研二/編曲=ザ・タイガース+井上孝之

録音日では1970年5月23日という資料がある。

リード・ヴォーカルは沢田研二。

ザ・ピーナッツ「男と女の世界」、B面「しあわせの誓い」 ザ・ピーナッツ「大阪の女」のB面に「青白いバラ」収録
ザ・ピーナッツ「東京の女」 ザ・ピーナッツ「なんの気なしに」、B面「北国の恋」
メンバー自作曲が収録されたシングルとしては「青い鳥」に続くもので、タイガースの曲としては初めて沢田研二が作曲した。
もっとも沢田の作った曲としては、これ以前にザ・ピーナッツのシングルAB面「男と女の世界」「しあわせの誓い」があった(1970年3月1日発売、いずれも作詩=山上路夫・編曲=クニ河内、オリコン最高96位)。 また、この「素晴しい旅行」と同日に発売されたザ・ピーナッツの次シングル「東京の女」も沢田が作曲(作詩=山上路夫・編曲=宮川泰、オリコン最高47位)。 さらに、続けてザ・ピーナッツのシングル「大阪の女」のB面曲「青白いバラ」や、シングルAB面「なんの気なしに」「北国の恋」(いずれも作詩=山上路夫・編曲=宮川泰)も作曲している。

また、タイガースが編曲者としてクレジットされたのも初めて。
(ただし、以降の編集盤ではクレジットから欠落。 新たな情報が加味されたと思われる2002年発売の同曲収録盤『タイガース・アゲイン』の編曲者クレジットにおいても、わざわざ「井上堯之」名に変更されているにもかかわらず、タイガース名は併記されていないことを考えると、逆にオリジナル・シングルでのクレジットが間違っていたということなのかもしれない)
その井上孝之(後に「井上堯之」と表記するようになった)は、当時はザ・スパイダースのギタリストだったが、各GS解散後の1970年初頭に、同じくスパイダースの大野克夫、そしてタイガースの沢田研二・岸部修三、ザ・テンプターズの萩原健一・大口広司と共に「PYG」を結成することになる(ちなみに、PYG結成はタイガースの解散コンサート以前に発表!)。 このシングルでも、リード・ギターは井上が弾いているのではないかとも思われるが、実は以前の「美しき愛の掟」のリード・ギターは井上だったという情報もある…。
その後、大野晶司さんより寄せられた情報で、森本太郎ご本人に聞いたところ、リード・ギターは本人が弾いたとのことです。 また「嘆き」と「スマイル・フォー・ミー」のレコードでは、少なくとも森本が演奏に参加していないことは間違いないようです。 さらに、「美しき愛の掟」では「井上さんはレコーディングに参加してません。絶対にありえない」と証言されたとのこと。
さらにその後、中村俊夫さんからの情報で、「素晴らしい旅行」のギター・リフは確かに森本太郎ですが、間奏のリード・ギターは陳信輝が弾いたと森本ご本人から聞いたことがあったそうです。
当時のレコード会社の担当ディレクターは陳信輝が在籍していたフード・ブレインなども担当していたので、その関係からの起用だったようです。
さらに、そのディレクター氏から聞いた話では、後期タイガースのレコーディングでは、ミッキー吉野やチト河内、陳信輝など助っ人が参加することは多々あったようですが、基本的な演奏はタイガース自身が担当していたとのこと。
今までタイガースはレコードでは演奏していないという説ばかりでしたが、このような関係者の証言や客観的データによるタイガースの詳細なレコーディング状況が明らかになって欲しいものです。
その後の大野晶司さんによる森本太郎情報(2004年7月3日)では、森本がアレンジしたが、ホーン・セクション部分を井上堯之が担当したとのこと。 しかしながら、井上が関わって来た経緯は不明のようです。

オリコン・チャートでは最高15位。 ランクイン中の売り上げ枚数は134,000枚。

この曲のそれぞれ異なるライヴ・テイクが、当時のタイガースの『サウンズ・イン・コロシアム』と『フィナーレ』(ただし、2000年発売の『パーフェクトCDボックス ミレニアム・エディション』収録版)に収録。
また、沢田研二のライヴ・アルバム『ジュリーIII リサイタル(1971年/日生劇場)』でも、タイガース・メドレーの一部として唄われている。

1970年12月31日に公開された映画 『喜劇 右向けェ左』では、ゲスト出演のタイガースが何と本物の戦車の上で(!)この曲を歌うシーンがある。
散りゆく青春 [THE FALLING OF YOUTHFUL DAYS] (2分42秒)
作詩=山上路夫/作曲=森本太郎/編曲=クニ河内

録音日は不明だが、当時のスケジュール表によれば 5月15日・23日に「レコーディング」との記述が見られるので、15日か「素晴しい旅行」と同じ23日と思われる。 もっとも実際の日付は多少違ったかもしれないが、5月中旬頃ではあったことは間違いないだろう。

リード・ヴォーカルは沢田研二。

吉沢京子「幸せってなに?」、B面「知らない人の群のなかを」 吉沢京子「そっとしといてネ!」、B面「星を買いにゆこう」、ここでの吉沢京子のシングル3枚は、いずれも見開くと、このようなピンナップになる仕様
吉沢京子「すっ跳べ青春」のB面に「雨あがりの恋」収録
作曲者は森本太郎で、AB面共にメンバーの自作曲が収録されたタイガースのシングルはこれのみ。
この時点までの森本の自作曲としては、タイガースの「青い鳥」、サリー&シローのLPに収録された「白い街」「サンシャイン・フォー・ユア・スマイル」があったが、当時のTVドラマ『柔道一直線』のヒロイン役で人気があった吉沢京子のシングルAB面の「幸せってなに?」「知らない人の群のなかを」も作曲していた(1970年3月1日発売、いずれも作詩=岩谷時子・編曲=川口真、オリコン最高43位)。 また、続けて吉沢京子のシングル「すっ跳べ青春」のB面曲「雨あがりの恋」や、シングルAB面「そっとしといてネ!」「星を買いにゆこう」(いずれも作詩=岩谷時子・編曲=川口真)も作曲している。

この曲のライヴ・テイクが、当時のタイガースの『サウンズ・イン・コロシアム』に収録。
また、2001年12月19日に発売されたCD 『レア&モア・コレクション I 〜LIVEヒストリー編〜』には、1970年6月12日〜16日の間に東京・浅草の国際劇場で録音されたという未発表ライヴ音源が発掘収録された。
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