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ジャケット/タイトル |
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曲の内容に関するデータ/コメント | ||
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1969年 7月25日発売 レーベル:ポリドール(発売:日本グラモフォン) レコード番号:SDP-2044 価格:\400 また、現品は未確認のままですが、カタログなどの文字資料から、以下の再プレスがあると判断されます。 1) 番号:DP-2044 \400 2) 1と同じだが、レコード会社名が「ポリドール」に変更されたもの 封筒型ジャケット 裏面には歌詩とライナー掲載 表紙写真提供:雑誌「セブンティーン」のクレジットあり |
スマイル・フォー・ミー [SMILE FOR ME] (2分59秒) 作詩・作曲=BARRY-MAURICE GIBB (作詩・作曲したのはビー・ジーズのバリー、ロビン、モーリスのギブ三兄弟、と当時のジャケットのライナーには書かれていたのに、クレジットは上記のようになっていた。 だが、最近の再発CDでは次のようになっている BARRY A. GIBB/MAURICE E. GIBB/ROBIN H. GIBB) 1969年 5月下旬、ロンドンにて録音 (タイガースは1969年5月27日発の飛行機で渡英、映画『ハーイ!ロンドン』の撮影等を済ませて6月9日に帰国したが、当時の渡辺プロのファンクラブ会報『ヤング』の記事によれば、この曲はロンドンに到着して、まず最初の2日間の内に英国ポリドールのスタジオでレコーディングされたという。 ただし、ハッキリした日時は不明。 同記事によれば、ディレクターは21才のビドウ氏。 なお、タイガース版とは多少構成が異なるビー・ジーズ自身によるデモ・テープも存在したようだ。 録音後の6月1日には曲を作ったビー・ジーズのバリー・ギブとロンドン郊外のプロダクション社長宅で会見、その時のスナップ写真がジャケットにも掲載されている。 また、英国で発売された盤(POLYDOR 56339)には下記の「RAIN FALLS ON THE LONELY」共に Produced by Biddu、Arranged by John Fiddy のクレジットがある) リード・ヴォーカルは沢田研二 *なお、横山秀介さんより下記のような追加情報をお寄せいただきました。 1997年にシングルもリリースした沢田研二・岸部一徳・森本太郎によるユニットTea for threeとしてのラジオ番組でメンバー本人が語っていたそうですが、この「スマイル・フォー・ミー」のエンディング部分で、ジュリーの音域が届かず、渡辺美佐と一緒にスタジオに来ていた中尾ミエに手伝ってもらったとのこと! そのつもりで聴き直してみると、エンディングでジュリーに絡んで来る高音ヴォーカルは女性で、特に語尾部分では確かに中尾ミエの声のように思えます。 転調してキーが上がっており、ジュリーだけだと、か細く聴こえてしまったかもしれないので、これは見事なヒラメキによる適確な補強だったと言えるでしょう。 しかし、ロンドンでの録音のはずなのに…と、前述の『ヤング』誌に掲載されている中尾ミエのスケジュールをチェックしてみたところ、5月20日から31日までは「ヨーロッパ」となっているので、その通りだったとすれば、実際 5月末にロンドンのスタジオでタイガースと中尾ミエは一緒にレコーディング出来た訳ですね。 驚きました。 *また、大野晶司さんから、同曲はライヴでは転調していない、理由は沢田が歌えないから、とのご指摘をいただきました。 オリコン・チャートでの記録は最高 3位。 ランクイン中の売り上げ枚数は284,000枚。 (もともとは英国始め、欧米だけでの発売用の曲だったようだが、この20日前に発売されたシングル「嘆き」がチャートで 8位にランクされたとはいえ、明らかに売上枚数は伸びなかったため、急きょ「スマイル・フォー・ミー」が続けて日本でも発売された。 しかし、こちらは英語詩だったにもかかわらず、チャート・アクションでも、また売上枚数でも100,000枚以上も「嘆き」を上回る好結果となった⇒この点に関しての疑問は[欄外コラム(14)]参照) この曲のそれぞれ異なるライヴ・テイク(メドレーの一部も含む)が、当時のタイガースの『サウンズ・イン・コロシアム』『フィナーレ』(ただし、2000年発売の『パーフェクトCDボックス ミレニアム・エディション』収録版)、再結成タイガースの『1982 LIVE』『A-LIVE』に収録。 また、沢田研二のライヴ・アルバム『ジュリーIII リサイタル(1971年/日生劇場)』でも唄われている。 もちろん、タイガース主演映画第3作 『ハーイ!ロンドン』でも使われている(ただし、この曲の録音風景というわけではない)。⇒映画ページ参照 淋しい雨 [RAIN FALLS ON THE LONELY] (2分53秒) 作詩・作曲=R. BOND (当時のジャケットでは上記のようにクレジットされていたが、最近の再発CDでは次のようになっている RONALD F. BOND/RONNIE SEBASTIAN、当時英国で発売された盤ではSebastianのクレジットだった) 1969年 5月下旬、ロンドンにて録音 (この曲はビー・ジーズのメンバーの作ったものではないが、上記曲と同じくロンドンで録音された。 詳細は上記参照。 当時英国で発売された盤ではこちらがA面。 なお、このシングル・レコードのジャケットに掲載された歌詩は収録音源とは異なり、サビから始まっていないし、終盤には唄われていない展開部分もある。 しかし、その掲載歌詩の通りで、アレンジが異なり、最初のヴァースがシローのリード・ヴォーカルで始まるヴァージョンが、当時のTV番組「シャボン玉ホリデー」(日付は不明)で唄われたことがあり、またレコード(『フィナーレ』)には未収録だが1971年1月24日の解散コンサートでもこのアレンジで演奏されたようだ。 とすれば、元々はそのアレンジだったのだが、海外でのA面曲としてはいささかインパクト不足とのことで、サビから始まるアレンジに変えられたとも考えられる。 それとも逆に海外盤には、そちらのヴァージョンが収録されていたのだろうか?=このTV演奏ヴァージョンに関しては福岡の川上さんよりお寄せいただいた情報によるものです。 ありがとうございました) [その後の情報 1] 上記の件に関して、別のファンの方より下記の情報が寄せられました。 →シローのリード・ヴォーカルで始まるヴァージョンはタローの編曲によるもののようです。 TV番組で「淋しい雨」のシローのリード・ヴォーカルで始まるヴァージョンが終わった後、司会者とジュリーとの間で「今日はいつもと変わっていましたね?」、「そうなんです、タローがちょっと」、「タローさん、どうもごくろうさまでした。 でも、こういう感じでも、ものすごくいいと思うね」、「たまにはいいでしょ」のやりとりがあります(テープで確認済)。 70年5月3日のヤングメイツではサビから始まるアレンジで演奏されてますが、9月の梅田コマ、11月1日のヤングメイツではシローのリードで始まるヴァージョンの演奏ですので(これもテープで確認済)、この流れで、解散コンサートではシロー・ヴァージョンの演奏となったのかもしれません。 また海外ヴァージョンは日本発売盤と同じ音源です。 私は所有してませんが、元所有者に確認しました。 (ありがとうございました。 となれば、この別アレンジに関しては元々のオリジナルというより、後でのヴァリエーションということになるようですが、あらかじめシングルのジャケットに掲載されていた歌詩との関連を考えると、また謎が1つ増えたとも思われます…) [その後の情報 2] 2003年6月1日に発売された「ザ・タイガース ベストセレクション」(渡辺音楽出版/WMP-30032)には前記のシローのリードで始まるヴァージョンのライヴ音源(1970年6月ヤングメイツにて)が収録されている。 プライベート音源の正規CD化だが、一般的に聴けることになったので、興味ある方はぜひどうぞ。 また、このアレンジに関しては、大野晶司さんより以下の情報が寄せられました。 →作者からのデモ・テープでは、シローの唄い出しヴァージョンだったのです。(前記[その後の情報 1]で)「タローが…」というのは、彼はデモのヴァージョンを気に入っていて、シローが先にというアイデアを出したのです。 アップ・テンポにアレンジすると唄われてない部分は要らなくなった為カットされた、と何かの本で読みました。 (ありがとうございました。 当初はこちらのアレンジだったのが、結果的にシングルでの派手なアレンジに変えられたということで、この経緯だと、歌詩カードに印刷されていた歌詩の件も納得出来ます) リード・ヴォーカルは沢田研二 この曲はタイガースの解散コンサートでは「スマイル・フォー・ミー」に続いて(上記のTV演奏ヴァージョンと同じはずのアレンジで)唄われたが、その時のライヴ・アルバム『フィナーレ』には未収録。 また、再結成タイガースの『1982 LIVE』『A-LIVE』では、メドレーの一部として唄われた(この歌詩カードでもシングル・レコードと同じく上記TVヴァージョンのように掲載されていたが、実際の演奏はシングルと同じアレンジだった)。 「スマイル・フォー・ミー」と同じく、映画『ハーイ!ロンドン』でも、このレコード・テイクが使われている(ただし、こちらも録音風景ではなく、日本での演奏シーン)。⇒映画ページ参照 |
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