タイトル/ジャケット |
パッケージに関するデータ/コメント |
ゴールデン・ベスト
GARO アンソロジー
1971〜1977 |
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(ブックレットを開いた状態) |
実際のパッケージ表側は↓このようになっているので、ちょっとヘン? |
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(パッケージ裏面) |
(盤面デザイン) |
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[CD] 2002年11月20日発売
ソニー・ミュージックハウス CD番号:MHCL
183/184 価格:税込\2980
CD 2枚組。
1999年にガロ音源の権利を持つアルファミュージックは、当時の販売元だった東芝EMI
に吸収されたが、東芝EMI 主導でのガロ企画として発売されたのは編集CD『ガロ
シングルズ』(1999年10月27日発売)のみだった。
その後、アルファの権利はソニーに移行したので、東芝盤は販売を請け負ったオリジナル・アルバムの復刻盤も含めて、すべて廃盤。
しかし、ソニーでもオムニバス盤にガロの曲が収録されるに止まっていたが、前回の『ガロ
シングルズ』より3年を過ぎて、久し振りにガロの編集盤が発売された。
ソニー、東芝EMI 、フォーライフのレコード会社3社の共同企画としてリリースされている『ゴールデン・ベスト』シリーズの1枚として発売されたもので、このシリーズには、やはりアルファ音源の赤い鳥やハイ・ファイ・セットも含まれている。
選曲・解説・資料提供は高木龍太(以前より、当ディスコグラフィーにもご協力いただいています)。
収録曲のコンセプト的には前回の東芝盤『ガロ
シングルズ』と同じと言えるが、パッケージ的には正反対で、当時のシングル・レコードのジャケットは一切未掲載。
だが、東芝盤には掲載されなかったライナー・ノーツやレコード・リスト等のスペースは確保されている。 |
収録曲/()内はオリジナル収録レコード |
CD 1 |
CD 2 |
1 |
たんぽぽ |
(シングルA) |
1 |
ピクニック |
(シングルA) |
2 |
一人で行くさ |
(シングルB) |
2 |
西行き列車 |
(シングルB) |
3 |
地球はメリー・ゴーランド |
(GARO) |
3 |
公園通り |
(プロモのみ/シングル・ファイル) |
4 |
水色の世界 |
(GARO/シングルB) |
4 |
ビートルズはもう聞かない |
(シングルA) |
5 |
美しすぎて |
(シングルAB) |
5 |
惑(まどい) |
(シングルB) |
6 |
学生街の喫茶店 |
(シングルBA/GARO 2) |
6 |
一本の煙草 |
(シングルA) |
7 |
涙はいらない |
(シングルA/GARO 3) |
7 |
吟遊詩人 |
(シングルB) |
8 |
明日になれば |
(シングルB) |
8 |
さいごの手紙 |
(三叉路/シングルA) |
9 |
君の誕生日 |
(シングルA/GARO LIVE) |
9 |
青春の旅路 |
(三叉路/シングルB) |
10 |
散歩 |
(シングルB/GARO LIVE) |
10 |
風の館 |
by堀内護 |
11 |
ロマンス |
(シングルA/GARO 4) |
11 |
眠い夜明け |
by堀内護 |
12 |
二人だけの昼下り |
(シングルB/GARO 4) |
12 |
銀河旅行 |
by堀内護 |
13 |
一枚の楽譜 |
(*GARO 4/シングルA) |
13 |
時の流れに |
by日高富明 |
14 |
憶えているかい |
(GARO 4/シングルB) |
14 |
My City Girl |
by日高富明 |
15 |
姫鏡台 |
(シングルA) |
15 |
夏の終り |
by日高富明 |
16 |
僕は死なないだろう |
(シングルB) |
16 |
空に星があるように |
by大野真澄 |
17 |
喪失 |
(未発表曲/シングル・ファイル) |
17 |
ラブソングはいらない |
by大野真澄 |
18 |
春のボート |
(未発表曲) |
18 |
さよなら |
by大野真澄 |
ガロのオリジナル・シングル全12枚のAB面 24曲に、当時プロモ・リリースのみだった「公園通り」、1990年に発掘CD化された未発表曲「喪失」、また今回発掘された未発表曲「春のボート」も加えて、ガロの曲は全27曲。
さらには、解散後のメンバー3人のソロを各3曲ずつ収録した盛り沢山の内容。
ガロの曲は東芝盤『ガロ シングルズ』とほぼ同一ヴァージョンが収録されており、
「たんぽぽ」「美しすぎて」「明日になれば」「一本の煙草」「吟遊詩人」はシングル版を収録。
ただし通例通り、「地球はメリー・ゴーランド」は、エンディングが約30秒短いオリジナル・シングル版ではなく、アルバム版を収録。
だが、以下の点は東芝盤『シングルズ』とは異なっている(「憶えているかい」以外はリマスタリングの差異でしょうが)。
「一人で行くさ」のエンディングのフェイド・アウトは『シングルズ』より長めだが、やはりアナログ版よりは、ごくわずか早い。
「水色の世界」のフェイド・アウトするエンディングの最後で聴こえるベースの三連符の音は、CD版の『GARO』よりは大きめだが、『シングルズ』よりは小さめの感じ。
「憶えているかい」は、『シングルズ』では右チャンネルのパーカッションの音が聴こえない初登場の別ミックスだったが、今回はオリジナル・ヴァージョンを収録。
「ピクニック」の曲終了後のノイズ?は、『シングルズ』では聴こえる前にフェイド・アウトしていたが、ここでは他のCD同様に聴こえる。
「西行き列車」のエンディングのギター・フレーズは『シングルズ』では小さめだったが、ここでは他のCD同様に大きめ。
「公園通り」のエンディングでフェイド・アウトが他に較べて、よりカット・アウト気味に聴こえる(ちなみに、東芝盤『シングルズ』では滑らかにフェイド・アウトする)。
(なお、各々のヴァージョン違い等についての詳細は、こちらにて)
「公園通り」のアナログ盤B面に収録されていたカラオケ版(エンディングのフェイド・アウトが6秒ほども長い)は今回も未収録。
また、同曲のクレジットは、東芝盤『ガロ シングルズ』ではアナログ盤と同様に作詩=井川拓、補作詩=山上路夫となっていたが、今回はCD
『シングル・ファイル(+3)』や『エッセンス・オブ・ガロ』と同じく、作詩=山上路夫とされている。
「喪失」は1990年に発売された編集CD
『シングル・ファイル』で発掘された未発表のシングル候補曲。
東芝盤『ガロ シングルズ』には未収録だったが、今回は収録された。
そして今回、今まで未発表だった「春のボート」が発掘収録!
作詩=山上路夫、作曲=すぎやまこういち、リード・ヴォーカルは大野真澄で、「姫鏡台」の時期(1974年春頃か)のシングル候補曲とのこと。
なお、同曲は1982年、ザ・タイガースが「同窓会プロジェクト」として再結成していた時期の加橋かつみのアルバム『FAR
AWAY』(右の写真)に収録されている。
歌詩もほとんど同じで、アレンジも同様。
ガロ版に編曲者のクレジットは無いが、加橋版はすぎやまこういち編曲なので、ガロ版もすぎやまが担当していたのかもしれない。
⇒なお、2003年4月に平間克生さんから同曲についての情報が寄せられましたので、下欄に転記させていただきました。
また、ここに収録された解散後のソロ楽曲では、フォーライフのオムニバスに収録されたことがある「空に星があるように」以外の8曲は初CD化。
これをキッカケとして、今後のフルCD化に大いに期待したい。
堀内護 *「マーク」名義
風の館 |
作詩=藤公之介 |
作曲=堀内護 |
編曲=宮本光雄/堀内護 |
眠い夜明け |
作詩=堀内護 |
作曲=堀内護 |
編曲=堀内護 |
銀河旅行 |
作詩=堀内護 |
作曲=堀内護 |
編曲=青木望/堀内護 |
「風の館」は1976年11月発売のシングルA面、およびアルバム『マーク・ファースト「六夢(りくむ)」』に収録
「眠い夜明け」「銀河旅行」は1977年9月発売のセカンド・ソロ・アルバム『MARK
BRIGHT マーク・ブライト』に収録
日高富明 *下記の収録曲は「トミー」名義でリリースされたが、このCDでは日高富明のクレジット
時の流れに |
作詩=大橋一枝 |
作曲=日高富明 |
編曲=日高富明/有馬すすむ |
My City Girl |
作詩=大橋一枝 |
作曲=日高富明 |
編曲=日高富明/すぎやまこういち |
夏の終り |
作詩=大橋一枝 |
作曲=日高富明 |
編曲=日高富明/すぎやまこういち |
3曲共、1977年9月発売のファースト・ソロ・アルバム『TOMMY
トミー』に収録
大野真澄
空に星があるように |
作詩=荒木一郎 |
作曲=荒木一郎 |
編曲=萩田光雄 |
ラブソングはいらない |
作詩=大野真澄 |
作曲=大野真澄 |
編曲=いしだかつのり |
さよなら |
作詩=立原賢三 |
作曲=大野真澄 |
編曲=いしだかつのり |
「空に星があるように」は1976年9月発売のファースト・ソロ・シングル「悲しみを口ずさむ時」のB面に収録
「ラブソングはいらない」と「さよなら」は1977年6月発売のセカンド・ソロ・シングルのAB面
なお、解散後のメンバーのソロ・レコードの詳細は、別ページにて |
⇒2003年4月に平間克生さんから「春のボート」についての情報・ご意見が寄せられましたので、下記に転記させていただきました。
この曲が「姫鏡台」と同時期にシングル候補として録音されていたことは関係者しか知らなかったと思いますが、この「春のボート」という楽曲がガロの曲として存在していることを知っているファンは1974年当時からそこそこいたと思われます。
というのはこの曲は1974年8月9日に開催された「広島平和音楽祭」というコンサートでガロによって演奏され、テレビで放送(録画でしたが)もされているからです。
当時の『ライトミュージック』誌のイベント告知ページによると、このコンサートは「歌謡曲、ポップスの歌手が、この音楽祭の平和宣言の主旨にのっとった新曲をうたう」という内容のもので、他に美空ひばり、堺正章、尾崎紀世彦等が出演しました。
新曲を用意することを求められたため、ガロとしては録音しながら未発表になっていた「春のボート」を引っ張り出してきて歌ったのだろうと推測されます。
もちろん私は当時この曲のスタジオ録音があるとは知りませんでした。
テレビ放映時に運良く私は見ることが出来、この曲を知りました。
カセットに録音もして当時から度々聴きましたが、残念ながらそのテープの所在は今は不明です。
広島テレビがそのイベントの主催者だったようなので、おそらくまだ番組の録画テープ等は保存されているのかもしれません。
あくまでも記憶を頼りにした比較しかできませんが、その時の演奏はスタジオ・ヴァージョンよりも幾分テンポが早く(私の記憶では「ピクニック」ぐらいのテンポだったように思います)、また、バックがいわゆるジャズのフルバン(原信夫とシャープス&フラッツ他)であったため、全体の音の響きはスタジオ・ヴァージョンとはかなり印象が異なりました。
堀内、日高のアコースティック・ギターのストローク(+ドラムス、ベース)を基調として、そこに時々管セクションがかぶるという感じだったものと思います。
スタジオ・ヴァージョンで印象的なチャルメラっぽいシンセのフレーズは、ライヴの編曲でもクラリネットかオーボエで演奏されていましたし、各コーラスの前のキメのフレーズや間奏のコード進行も管セクションの編曲に取り入れられていたと思います。
スタジオ版にないコーラスパートがほんの一部あったこともはっきり記憶しています。
ただし、スタジオ版のエレキ・シタールとおぼしき撥弦楽器の動きがライヴの編曲でどう処理されていたかは記憶がありません。
その時の演奏の印象は大体以上のとおりです。
以下は余談です。
当時私は「これはピクニックの次のシングルなのかな。悪くないけど、ちょっと地味かな。でも「姫鏡台」みたいな曲を出されるよりはいいな」などと思って聴いていました。
そのため、その年も暮近くなって「ビートルズはもう聞かない」がリリースされたときは「あ、やっぱり全然違う曲を出してきたんだ」と思ったことを記憶しています(もっとも、もともとよく考えれば秋あるいは冬の時期に<新曲「春のボート」>もないとも言えますが)。
なお、この曲が当時のガロの通常のコンサートで演奏されたことがあるのかは知りません。
ラジオやテレビ(TVKの「ヤングインパルス」など曲数を多く演奏できる番組も含め)へのガロの番組出演は当時かなりこまめにチェックしておりましたが、私が見聞きした範囲では上記の音楽祭の放送以外で「春のボート」が演奏されたことはありませんでした。
また余談ですが、今回の未発表スタジオ録音のエレキ・シタール(?)の音を聴いて、堀内護がテレビ出演時等に「姫鏡台」を演奏する際にシタールを弾いていたことをふと想起いたしました。
実際のことは解りませんが、「姫鏡台」みたいな曲にはあまりメンバーは乗り気ではなかったのではないかと私は思うのですが(レコードでのバックの演奏にも参加していないというし)、そんな中で元々のオケにはないシタールを持ちだして弾いていたのは彼らなりにこの曲に自分達の色を付け加えたいという気持ちからだったのかなと思ったり、「春のボート」でのシタールの音色に触発されるところもあったのかな、と思ったりいたしました。
更に余談ですが、「春のボート」の編曲者について、私には何となく深町純っぽく感じられます。
1974年当時のガロのアレンジャーといえば「姫鏡台」1曲(大野克夫)を除いて全て深町純ですし、スタジオ録音版の意図的に音の余白(結構スカスカです)を活かした音の配置・構成の巧みさやシンセの音色のひねり等を聴いていて「これは深町純ではないか。すぎやまこういちだったらもっとゴテッとした編曲にするのではないか」という感じをいだいただけで、確たる根拠は何もありません。
あくまで印象だけです。 すぎやま編曲による加橋かつみヴァージョンを聴いていない点も当方としては弱い点なのですが、作曲家がイントロや基本的な対旋律を指定してアレンジャーに渡すことはしばしばあるでしょうから、そういった点の共通点があっても74年ガロ版がすぎやま編曲ではない可能性もまたあると思いました。 |
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