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タイトル/ジャケット
パッケージに関するデータ/コメント
GARO 2
帯/帯のコピーは「独自の世界を歌い上げるスーパー・グループ “ガロ”のセカンド・アルバム !! 」 アルバム:GARO 2
帯の別タイプで「学生街の喫茶店」と大きくクレジット/帯コピーは「朝陽のように爽やかにガロの世界が広がる……」 ジャケット裏面
(ジャケット裏面)
見開きジャケット内側
(見開きジャケット内側)
[LP] 1972年 6月25日発売
マッシュルーム=デノン・レーベル(発売元:日本コロムビア)
レコード番号:CD-7035-Z (スタンパーのマトリクス番号:JX-287/288) 価格:\2000

ジャケットにデノン・ロゴがあり、盤レーベルはグレー・マッシュルーム。
見開きジャケット。 帯は2種類ある(左欄の中央左写真の方が、「学生街の喫茶店」がヒットした1973年以降のセカンド・ヴァージョンで、「NOW FEELING '73」のキャンペーン・マークも印刷されている)。
\2200の値上げ盤もある。

後には、同じレコード番号で、ジャケットのデノン・ロゴが無くなり、盤レーベルがブルー・マッシュルームの再発プレスがあった可能性があるが、現品未確認。 また、後期にはシングル・ジャケット仕様になっていたかもしれないが、それも現品未確認。
(盤レーベルについての詳細は、こちらを参照)

オリコン最高位1位、売上枚数166,000枚以上。
[LP] 1979年 8月25日
マッシュルーム・レーベル(日本コロムビア) 番号:LZ-7021-Z \2000

レコード番号を変えての再発LP盤。
シングル・ジャケット仕様で、歌詩カードも1枚ものに変更。 レーベルはブルー・マッシュルーム。 ジャケットのデノン・ロゴ無し。
[CD] 1990年 4月25日
マッシュルーム・レーベル=アルファレコード(ワーナー・パイオニア) CD番号:ALCA-28 税込\2348
[CD] 1992年11月21日
マッシュルーム・レーベル=アルファレコード(日本コロムビア) CD番号:ALCA-412 税込\2000
[CD] 1994年 8月 3日
マッシュルーム・レーベル=アルファミュージック(東芝EMI ) CD番号:ALCA-9140 税込\1800
[CD] 1998年 6月24日
マッシュルーム・レーベル=アルファミュージック(東芝EMI ) CD番号:番号 ALCA-9185 税込\2100

CDでは現在までに4度再発売された。
94年版までは同一仕様で、販売レコード会社が移ったもの。 LPの見開きジャケット内側の写真をブックレット内に使用。
ライナー・ノーツは、篠原章&中村俊夫。
98年版はLPの歌詩カードを再現した新パッケージだが、歌詩カードの広告部分、および見開きジャケット内側部分は欠落。 外側には「マッシュルーム」の小さいシールが貼られていた。 ライナー・ノーツは、黒沢進&小野善太郎。
いずれもジャケットのデノン・ロゴ無し。
レコーディング・データ/
メンバー以外の参加ミュージシャン等
曲の内容に関するデータ/コメント
スタジオ=モウリスタジオ
録音=1972年2月
ミキサー=黒田典夫
ジャケットデザイン=庄司竹志
フォト=加藤あきら
プロデューサー=ミッキ-・カーチス
プロデュース=マッシュルーム・レコード

ドラムス/鈴=原田裕臣
ベース=宇野もんど/岸部修
ピアノ/ムーグ/ビブラホン/チェンバロ=大野克夫
パーカッション=ペドロ
ピッコロ/フルート=衛藤幸雄
ストリングス=新室内楽協会
木管=村岡建
生ギター/エレキ・ギター=井上堯之
コーラス=ミッキ-・カーチス
ペダル・スティール=駒沢裕城
(各曲ごとに参加ミュージシャンのクレジットあり)
宇野もんど=細野晴臣/岸部修=現在の岸部一徳
原田裕臣が祐臣、駒沢裕城が裕域、とミス・プリント。

オリジナルLPには、録音日が2月3日の1日だけとクレジットされているが、ミス・プリントだろう。

「レット・イット・ビー」にはエレキ・ギターがフィーチャーされているが、クレジットでは欠落。
A面 1 美しすぎて (4分33秒) 作詩=山上路夫 作曲=村井邦彦 編曲=大野克夫
2 水車は唄うけど (3分37秒) 作詩=山上路夫 作曲=すぎやまこういち
3 学生街の喫茶店 (3分09秒) 作詩=山上路夫 作曲=すぎやまこういち
4 蝶が飛ぶ日 (3分28秒) 作詩=山上路夫 作曲=村井邦彦
5 四葉のクローバー (3分43秒) 作詩=山上路夫 作曲=かまやつひろし *編曲=ガロ
B面 6 ベイビー・アイム・ア・ウォント・ユー (3分10秒) 訳詩=ガロ 作曲=デビッド・ゲイツ
7 レット・イット・ビー (3分50秒) 訳詩=山上路夫 作曲=ジョン・レノン
/ポール・マッカートニー
8 マイ・レディ (2分19秒) 訳詩=ガロ 作曲=イアン・マシューズ
9 ビコーズ (3分13秒) 訳詩=山上路夫 作曲=ジョン・レノン
/ポール・マッカートニー
10 グッド・モーニング・スターシャイン (2分19秒) 訳詩=川添象多郎 作曲=ガルト・マクダーモット
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「美しすぎて」「学生街の喫茶店」はシングルにもなった。
「美しすぎて」のオリジナル・シングルは、飯吉馨アレンジの完全な別テイク。 なお、このアルバムで同曲のタイム表記は3分50秒となっているが、これはシングル版と間違えたものだろう。
(こうしたヴァージョン違い等についての詳細は、こちらにて)

「美しすぎて」「学生街の喫茶店」のライヴ・テイクが『GARO LIVE』に収録。
「四葉のクローバー」は、「四つ葉(四ツ葉)のクローバー」とクレジットされることがある。

「蝶が飛ぶ日」とB面の5曲はベスト編集盤にも収録されたことはなく、このアルバムでしか聴けない。
以下、カヴァー曲のオリジナルについて。

『どうにかなるさ/かまやつひろしアルバムNo.2』 かまやつひろしのシングル「四つ葉のクローバー」
「四葉のクローバー」
かまやつひろしのセカンド・ソロ・アルバム『どうにかなるさ/アルバムNo.2』(右の写真/左)に収録された曲。 シングル・カットもされたが、そこではLPとは異なるヴァージョンで、ドラムスとストリングスをフィーチャーしている(右の写真/右)。 ちなみに、かまやつ版でのタイトルは「四つ葉のクローバー」と「つ」が入る。
これにはガロも、自身のレコード・デビュー前にギターとコーラスで参加。 また後に、フィリップス系のオムニバス盤に収録された時、アーティスト名が「かまやつひろしとガロ」とクレジットされたこともある(下記写真参照)。 また、かまやつとスパイダースで一緒だった堺正章によるカヴァーもあり。
かまやつ版には無い冒頭のイントロダクションは、バッキングで参加していた井上堯之(これまたスパイダース出身)が作ったらしい。 逆に、ガロ版のエンディングが断ち切られるように終わるのは、堀内護のアイデアとのこと。 また、堀内によれば「僕のギターは、かまやつさんのヴァージョンの方が、ずっと良かった」。
ちなみに、後の編集盤LP『ガロのすべて』に収録された時には、この冒頭のイントロダクションがカットされ、かまやつ版のようにギターのアルペジオ部分から始まっている。(ヴァージョン違いについての詳細は、こちらにて)
1976年のオムニバスLP『オリジナル・フォーク・ヒット・コレクション』(20Y-18)より

「ベイビー・アイム・ア・ウォント・ユー BABY I'M-A WANT YOU」
日高富明の選曲か? デビッド・ゲイツ率いるブレッドのヒット曲で、同名のアルバムにも収録。 邦題は「愛のわかれ道」。

「レット・イット・ビー LET IT BE」
おなじみビートルズ末期のヒット曲で、同名のアルバムにも収録。 大野真澄の選曲らしい。
ここでのアレンジは、ビートルズのシングル版に基づいていると思われるが、間奏のエレキ・ギターのソロはアルバム版のラウドな方を意識したものか。 テンポが遅いが、2番のサビのリフレイン4小節をカットしているため、トータル・タイムはビートルズ版と同じ長さになっている。

「マイ・レディ MY LADY」
イアン・マシューズ率いるマシューズ・サザン・コムフォートのアルバム『LATER THAT SAME YEAR』に収録。
プロデューサーのミッキー・カーチスが選曲したもので、そのアルバムを自ら持って来てメンバーに教えたとのこと。
オリジナルは1分39秒の小品だったが、ガロ版はサビ部分を繰り返すので、2分19秒。

『ヘアー』日本オリジナル・キャスト盤、堀内護は堀内麻九の名前でクレジット「ビコーズ BECAUSE」
ビートルズの代表的なアルバム『アビー・ロード』に収録。 ビートルズ版と同様にハーモニーが美しい。

「グッド・モーニング・スターシャイン GOOD MORNING STARSHINE」
ミュージカル『ヘアー』の曲。 ガロ結成以前にメンバーの堀内護と大野真澄が参加した日本版キャストによるアルバムが1970年にリリースされたことがあるが(右の写真、1999年にCD化)、それと(ほぼ)同じ日本語詩で歌われている(訳詩者の川添象多郎=川添象郎)。
なお、この6曲分に関しては、オリジナルLPには編曲クレジットが無かったが、1979年に再発売されたLPには、編曲=ガロのクレジットが追加されている。
また、訳詩=ガロとクレジットされている2曲「ベイビー・アイム・ア・ウォント・ユー」と「マイ・レディ」は、実際には大野真澄によるものらしい。
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