【ご参加御礼】当ページの企画は天候にも恵まれて無事終了しましたが、皆さまが横浜を散策される際などのご参考までに(当日の模様なども多少書き込んで)アーカイヴとして残しておきます


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今回の上映も終了しました
沢山の皆さまにご来場いただきまして
誠にありがとうございました
映画「虹をわたって」横浜ロケ地ミニ・ツアー!

◆参加費や制限などはありませんので、ご自由にどうぞ!
(交通費・飲食代などは各自のご負担にて)

2015年11月3日(祝日)正午12時00分、【元町・中華街駅】の「元町口」改札口よりスタート→実際には約10分遅れでスタート
↓←この左下に掲載している目印の旗(実はタオル)の下に集合してください
(改札口正面に立っているつもりですが、祝日で大混雑しているような場合には移動しているかもしれませんので、あたりを見回してみてください)

※荒天の場合には残念ながら中止、雨天の場合には程度によりますがルート変更予定、としていましたが、前日の天気予報では少なくとも雨の心配は無いようですので、予定通りの開催となります

【11月2日記載】
前日2日、心配していた雨も早々に上がっており、明日3日の天気予報は「晴れ」っ!
おかげさまで、「虹をわたって」の歌詞のように「とてもきれいな雨あがり あなたを想って歩くのよ」という日和になりそうです♪

→実際にも「大快晴」でした!

すでに映画をご覧になられた方も、当日はご覧にならない方も、このツアーご参加に制限はありませんので、気楽にご参加いただければと思います

大きな変更などが無ければ、当ページの更新はここまでとなりますが、ツアー途中ではぐれてしまったような場合や、スケジュールの確認などのため、参加ご予定の方は当ページをブックマーク登録しておいていただければ幸いです


※とにかく当日に現地集合となりますが、お問い合わせはメールにて→YouandIaretheAnswers@softbank.ne.jp
(件名に【ツアーの件】とご記入ください、ただし直ぐには応対出来ないことも多いと思われますが)

太田和彦さん、鈴村たけしさん、もちろん私(小野)も含めまして、当日のトーク・イベント登壇者も参加します
撮影された現地を歩いてから、同じ横浜の映画館で40年以上も前の映画の世界に入るという貴重な体験、皆さまも是非どうぞ!

→実際の参加は16名だったかと思いますが、と、人数も正確には把握していないという、大枠以外はアバウトなユルい団体行動でしたが、途中で遭難した人は居なかった、と思う、、、多分♪
これが集合時の目印

これが集合時の目印
↑中央下のは錨マーク↑

「港町」横浜と「虹」っぽいイメージの組み合わせは、まるで今回の企画用のオーダー・メイドみたい
↓丘の上の【フェリス女学院高校】ではツアー当日ちょうど学園祭でしたが、ここにも「虹」が♪

ちなみに、往年の横浜ネイティヴによる発音は「フリス」ではなくて「フリス」、とのこと
横浜の映画館・シネマノヴェチェントにて上映する映画「虹をわたって」の舞台は当地・横浜♪
そこで、映画の中で「真理ちゃんが家出するルート」を探訪するミニ・ツアーを開催します

もっとも、当作品はビデオ化・DVD化されていないために映画での風景は再確認出来ないままですので、以前に観た時の何となくの記憶と資料で想像したルートですし、もちろん映画では虚構の部分もあるはずですが、細部の相違はともかく、根本的には外していないはずと思っています(ま、当日に映画を観て、当たり外れを確認するのも楽しみ♪)

→実際に映画「虹をわたって」を観てみると、舞台は【横浜港】の結構近くのあたりの感じで、それほどには【中村川】を遡ってはいなかったようでしたが、前田陽一監督の横浜映画2部作というべき作品「喜劇・家族同盟」(1983年)の時代になると港に近い方は頭上の高速道路が出来ていたため、当時まだ高速道路に覆われていなかった【三吉演芸場】もある内陸の方へと移動して撮影したものと思われます
当時の高速道路工事の進捗状況は「喜劇 家族同盟」のタイトルバックで執拗に映されていますが、結果、その2部作の舞台を併せて体験出来ることになったということで~
(今回、久し振りに映画を観直して確認しましたので、再ツアーの機会には「虹をわたって」の撮影地だけに特化したエリアとルートで実施したいと思います)


先日、下見に行って自分の足で歩いてみましたが、横浜の代表的な観光スポットでもある丘の上の異国的風景の高級住宅街エリアから坂を下りて、やがて庶民的な生活感ある町へと入り込んで行く時の感覚の変遷は、やけにリアルだったような次第

また、撮影時から40年以上も経過して大きく変わった風景も多々ありますが(特に頭上の高速道路)、逆に、この映画の中にだけ残っている風景は真に永遠化した、と言えるのかもしれません

ともあれ、現在の風景の中を歩いて来た直後、40年以上前の同じ場所の風景を映画で観ることは、なかなかに得難い体験になるかと思われますので、多数の皆さまのご参加をお待ちしております

映画上映やイベントに関しては→こちらにて

【正午12時】
※上掲画像の目印を掲げて立っています
【集合場所】「みなとみらい線」の終点【元町・中華街駅】
→その到着した奥側の「元町口」改札口を出たところ
※改札口はホームから4階も上で、エスカレーターでは結構時間が掛かりますので、奥にあるエレベーターご利用が便利♪
(エレベーターでも乗り換えが1回ありますが全然空いていました、エレベーターは目立たない奥にありますので、「通」しか分からないのでしょう)
ただし、当日は祝日で大混雑するかもしれませんので、その場合にはエスカレーターの方が早いかもしれませんが…(実際には改札口あたりも混雑はしませんでした)
【港の見える丘公園】※昇りエレベーターあり(これも混雑無し)
その名の通り、展望台から【横浜港】【ベイブリッジ】などが一望出来ます
(アニメ映画「コクリコ坂から」での風景の元ネタと言われていますが、掲げる旗以外は結構イメージ違うかも)
午後12時30分頃まで そこから【外人墓地】【山手教会】あたりまで、異国情緒のある丘の上の【山手本通り】を散策
(映画での)真理ちゃんが生まれ育ったエリアの雰囲気が感じられると思います
【フェリス女学院高校】ちょうどツアー当日は学園祭でした、映画での真理ちゃんも通ってたのかな~)の横の路地から坂を下ります
眼下に町並みが広がり、今まで丘の上に居たことが分かります※階段あり
(下見の際、狭くて暗めの路地の雰囲気に惹かれて、こちらの奥側の坂を選択しましたが、もっと元に戻った【汐汲坂】から【元町通り】の中ほどに下りるコースでも良かったかも)
【元町商店街】入口から2ブロックくらい進んだら、左折して【中村川】沿いの裏道を戻ります
★ここは風景が一変する地点で、正にターニング・ポイントでしょう!
12時45分頃 【西之橋】(地名表示は【西の橋】)の上に立って、あたりを眺めます
この橋は【中村川】に架かる、元町交差点のすぐ横にある橋ですが、かつて前田陽一監督は「この橋から見た景観と吹き抜ける風が最も横浜的かつ最もなつかしい風景」なので、映画「虹をわたって」の舞台に選んだ、とエッセイで書かれていました

となると、この橋に立った(映画での)真理ちゃんの心情は川に沿って西の方向(東方向では直ぐに【横浜港】に出てしまうので)に惹かれて、そちらへと歩みを進めた、というのは大いに納得し得る気がしますね~
→と書いておきましたが、実際に映画を観てみると、真理ちゃんは西へ西へと向かった訳では無く、上掲の前田監督の視線も【横浜港】の方を向いていたように思われました

ただし、現在は頭上を縦横に走る高速道路のせいで、残念ながら前田監督が感じ入ったような往時の景観は期待されない方がよろしいかと…

ちなみに、上記のアニメ映画「コクリコ坂から」には1960年代までは存在した市電(路面電車)の停留場として【西の橋】が登場しますが、このあたりに実際にあった停留場名は【元町】または【吉浜橋】だったようです
で、西方向に向かって、【JR・石川町駅】(映画でショーケンが最初に登場するのはこのあたり)を通過
(当日は下見の際とは違えて、川を渡った先の道を進むことにしましたが、そうすると【寿町】の脇を通ることになります、ここは「虹をわたって」では映りませんが、同じ前田陽一監督の「喜劇 家族同盟」では、主人公・中村雅俊が生まれ育ったドヤ街として、その中の通りを中村雅俊と中原理恵が横切るという前田作品ならではのショットがあります)
20分~25分間くらい 【中村川に沿った道】
この映画の主要舞台は、当時はダルマ船が数多く停泊していた運河の【中村川】あたりとなりますが、船上生活者も居た船は現在は撤去されており、川岸も均一に整備されています

さらに最も異なる風景は、川にピタリと沿って頭上を覆い尽くす高速道路が建設されたことでありまして、その実に味気ない風情のせいもあり、いささか退屈な状況が長く続く感はありますが、この区間こそは(映画での)真理ちゃんの気持ちに寄り添うのに最重要の過程と思われますので、真理ちゃんになったつもりで、(上を向かずに)前を向いて歩きましょう!
ヘッドフォン・ステレオか何かで真理ちゃんの歌声を聴きながら、というのもオススメ~♪

→この【中村川】と、その変遷を意識するには充分過ぎる道のりだったと思いますが、「虹をわたって」では【石川町駅】の近くでの画も多いし、【山下公園】でのジュリーとのデート・シーンもあるので、次の機会には【石川町駅】あたりを周回した後、今回とは反対方向の【横浜港】の方に向かって【山下公園】を散策、ランチは【中華街】で、というコースも考えられます(って、それじゃあ、ありふれた横浜観光コースじゃん)

なお、映画を観てみると、【石川町駅】あたりの【JR 京浜東北線】(青色の電車)の高架と平行する川の風景がありましたが、【中村川】は垂直方向に交わる流れなので首を傾げていたところ、昔の横浜についての資料(「横浜タイムトリップ・ガイド」 講談社 2008年発行)を見つけました!

それによれば、どうやら撮影された1972年当時には【西之橋】の直ぐ近くから北西に向かう【派大岡川】が存在していたとのことで、この今や幻の川が上記で見られたものかと思われます(この川は1977年には埋め立てられた模様ですが、【西之橋】から川の流れの垂直方向で直ぐ先あたりの地名【吉浜橋】はその名残でしょう、また掲載されている当時の写真を見ると川幅は結構広かったようで、もちろんダルマ船くらいの大きさの船でも簡単に通れたはずです、ちなみに、この川は今も残る【大岡川】に至ることになります)

なお、同資料では、【西之橋】あたりから港側では同じ1本の川ですが名称が【堀川】となっていますので、むしろ「虹をわたって」の川は【中村川】ではなくて【堀川】と言うべきなのかも知れませんが、さらに研究を続けます(笑)

そのつもりで、あらためて地図をチェックしてみると、この映画のメイン舞台は【中村川】【堀川】?)に架かる【西之橋】の奥側の【亀之橋】の手前あたりまでが西方向の最終地点であり、そこから東方向の【横浜港】に出るまでの800メートル程度のエリアだったかと思われます

港に向かっての右側が【元町通り】ですので、映画の中で「船長」が「住まいは元町」と言っているのも決して間違いじゃないことになりますね~、そのまま丘を昇れば映画の真理ちゃんが生まれ育った【山手地区】という位置関係ですので、その一帯の「山(丘)」→麓(だから「山下」公園)→その下の「川」まで降りた真理ちゃんが、また上の方へと戻る結末

そして映画「喜劇 家族同盟」の方は【中村川】【亀之橋】あたりから【三吉橋】あたりまでで撮影されたものかと思われますが、このj間の距離も同じ800メートルくらいですので、ツアーに参加された方は距離と位置関係が体感的にお判りになるのではないでしょうか

上記のように、【石川町駅】あたりから【横浜港】または【山下公園】あたりまでは昔から横浜観光の基本コースの1つですが、最近聞いた話によると、横浜市では川を船で行く観光ルートを作るって構想があるようなので(今ある横浜クルージングは港内だけみたい)、それが実現して定期便化されれば、この映画でのように我々も川から海へ出る視点を容易く持てるようになるのではないでしょうか
そして、役所に真理ちゃんファンの偉い人がいたら、その船に「真理ちゃん号」、は無理でも、「虹をわたって号」とか付けてくれんかのう♪(って、観光船の愛称だからと公募されることにでもなれば、決して実現しないことでもないゾ)
【三吉演芸場】(この地らしい大衆演劇の常設小屋で、映画「喜劇 家族同盟」では舞台にもなっていましたが、今は当時の建物ではなく、建て替えられています)がある所の【三吉橋】を右折
1時10分頃 「日本一かわいい商店街」と自称する30メートルほどの【三吉橋商店街】をチョチョイと抜けた先の【横浜橋商店街】はアーケードのある長い地元商店街で、食べ物屋さんも沢山ありますが、そこの何処かで各自ランチタイム(各自ご負担の上で、ご自由にどうぞ)

→ランチタイムは余裕を持ったスケジュールとしたつもりでしたが、実際には到着まで時間が掛かり、映画上映開始時間が迫って来ていましたので、慌てて済ますことになってしまいました~
商店街を抜ける出口の右側角のカウンターだけの天ぷら屋さんは有名とのことで、お値段も手頃でしたが、他のお店で食べて来た後に気付いたような次第…
2時頃 そこを抜けた先の【地下鉄・阪東橋駅あたり】のバス停【白妙町】か、その先のバス停【阪東橋】で、【藤棚】を通る「68系統」または「102系統」の路線バスに乗ります
(料金220円均一、前払い、金額ジャストの小銭をご用意いただくとスムーズですが、交通系カードも使えるはずです)
休日時間で【白妙町】の午後2時台では「3分」「10分」「17分」…があります
バス乗車時間は10分程度 【藤棚】バス停下車(【藤棚町2丁目】の次になります)、ここから映画館までは徒歩5分程度
この地元の【藤棚商店街】では、ちょうど当日に「へそ祭り」開催
今回のツアーの最後の最後に昭和っぽい商店街のお祭り縁日の中を通り抜けるのは正にタイム・トンネルの気分かも~
(と夢想していましたが、実際にはメイン道路が大混雑のため、地味な脇道を行くことになりました)
2時30分前後には 【シネマノヴェチェント】到着、映画「虹をわたって」は3時から上映
(実際にはギリギリ3時に到着!そのため上映開始時間が遅れ、先に劇場でお待ちいただいていた方には大変に失礼しました)

「雨天の場合」は程度によりますが、長い徒歩移動部分をカットして、【石川町駅】よりJR→【関内】で地下鉄に乗り換え→【阪東橋】下車、アーケードのある【横浜橋商店街】を通って【三吉演芸場】まで行き、【中村川の風景】を見て戻るコースを考えています

【ご注意事項】
・それなりの距離を歩きますし、階段部分もありますので、歩き易い靴や服装にてご参加ください
・手荷物も少ない方が絶対によろしいかと思いますが、荷物を【元町・中華街】駅のロッカーに預けられても、駅には戻りませんので、ご注意ください
・ランチタイムの【横浜橋商店街】まで特に休憩タイムはありませんので、途中の水分補給などには各自ご留意ください
・当日の天気予報では雨の心配は無いようですが、念のために折りたたみ傘などをご用意いただければ、万全かと思われます

【ご参考までに】
「虹をわたって」と同じく、この横浜を舞台として、目に見える土地の高低と、そこに暮らす人間の身分・生活の高低をリンクさせて描いた作品と言えば、黒澤明監督の「天国と地獄」(1963年)があります。

その舞台は同じ横浜でも「虹をわたって」とは異なり、かなり北西方向の横浜市西区【浅間台】および麓の【浅間町】あたり、映画で見える【横浜港】の手前には鉄道の【横浜駅】があるという場所。
ちなみにシネマノヴェチェントがあるのも西区ですが、もっと北西に進んだ、東海道線や相鉄線を渡った先の方になります。

また麻薬中毒者の巣窟として描かれている【黄金町】は上記のツアー最後のバス路線で【阪東橋】の先になりますが、ごく大雑把に俯瞰するならば、青江三奈のヒット曲でおなじみの【伊勢佐木町】の通りを境に、それぞれの映画で描かれているエリアはクロスしないで正反対の方向に位置しているのも興味深いところではないでしょうか。

さらに、世界の黒澤明と、我らが横浜の前田陽一、それぞれの人間、特に庶民を見つめる視点および視線の違いを感じるために、いくらでもDVD化されている「天国と地獄」を、予習または復習として観ておくのも一興かと思われます。

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